収入印紙は、印税紙という税金を払うための物です。収入印紙を貼る書類としては領収書などがあげられます。
この収入印紙はコンビニや郵便局で購入することができます。しかし、形が切手と似ていることから切手と間違えて購入してしまった人も多いようです。
今回は間違って購入してしまった収入印紙や大量に購入したけど使い道がなくなってしまった人のために収入印紙の買取を行っている業者や換金方法をご紹介していきます。
収入印紙の換金方法
収入印紙を換金する方法は、金券ショップで買い取ってもらうか税務署で換金してもらうかの2つになります。
ただ、税務署で換金できるケースは限られているので、ほとんどが金券ショップでの買取になります。
金券ショップ
金券ショップであれば収入印紙も買い取ってもらうことができます。収入印紙の相場は大体が収入印紙の金額に対して85%~98%になります。
しかし、金券ショップの中には相場以下の金額を提示してきたり、在庫がたくさんあれば買取不可になってしまうこともあるようです。
金券ショップに買い取ってもらうときには事前に電話を入れて置き、大まかな金額と買取可能かどうかを聞いてから足を運んでみましょう。
税務署
税務署では書類に収入印紙を貼ったものの、何らかの理由で案件がキャンセルになったり書類を提出する必要がなくなった場合、使用してしまった収入印紙を換金することができます。
つまり、切手などと間違って購入してしまったからといって新品を税務署に持って行っても換金はしてくれません。
使用してしまったもののその書類を提出しなくなったものだけ換金してくれます。
換金してもらう場合は書類からはがさずに書類ごと持っていきましょう。はがしてしまった収入印紙は金券ショップでも買取不可になってしまうので、使い道がなくなってしまいます。
収入印紙の相場は?
収入印紙の相場としては元値の85%~98%が相場になります。200円分の収入印紙だと160円~180円ほどです。ほとんどの金券ショップが相場通りの価格で提示してくれますが、中には相手が素人だとわかると相場以下の価格を提示してくるような所もあるようです。
また、金券ショップによっては在庫状況によって価格が下がったり、買取してくれないこともあります。
実際にあったケースでは400円の収入印紙は使う機会が少ないからと買取を断られたこともあったようです。
旧印紙は郵便局へ
収入印紙はあまり長く保管すると新しい収入印紙に変わります。旧デザインの収入印紙になると買取不可の金券ショップが多く、換金できなくなってしまいます。
その場合は郵便局で旧印紙を新しい収入印紙に変えてもらうことができます。ただ、手数料で一枚5円かかるので大量に旧デザインの収入印紙があると大きな出費になってしまうので注意が必要です。
一応、古い収入印紙でも通常通り使用することはできるので、使って処理していくという方法もできます。
収入印紙を高く買い取ってもらうポイントは?
収入印紙を買い取ってもらうときのポイントは以下の2つです。
- 保存状態を綺麗に保っておくこと
- シート状になっている物はできるだけバラさないようにする
買い取ってもらう商品や品物全般に言えることですが、保存状態を綺麗にしておくことは買取価格が下がるのを防ぐことができます。
また、収入印紙の場合は少しの汚れや折れがあっても買取不可といわれることもあるようです。
保存状態を綺麗に
収入印紙は保存状態が悪ければ相場を大きく下回ることも十分あります。場合によっては買取不可と言われることもあります。
まだ手元にある収入印紙が綺麗な状態であれば、ジップロックなどに入れてホコリや湿気から守ったり変な折れ癖がつかないように平らな所で保管するようにしましょう。
もし、もう汚れている状態なのであれば上記で紹介した郵便局で交換するという方法もあります。買い取り不可で売れなくなるよりかはお金を回収することができます。
バラかシートでも金額がかわる
収入印紙はバラの物よりシート状の物のほうが高く売れる傾向になります。ただ、すべての金券ショップがシートのほうが高いというわけではありません。
店によってバラのほうが高額で買取しているというところもありますので、何店舗か電話で問い合わせて聞いてみましょう。
全体的な流れではシートのほうが高額なので、シートで残っている場合はできるだけバラさずに置いておきましょう。また、1枚でも欠けているとバラに分類されることもあるので、注意が必要です。
買取不可になってしまう印紙の状態は
買取不可になってしまう収入印紙として、割り印がついている印紙や糊がない物、端が欠けたり破れていたりしている物になります。
まとめると、もう1度使用することができない収入印紙は買取不可になります。金券ショップも買い取った後に再びその収入印紙を売るのですから、使えないと買い取る意味がありません。
使用してしまった印紙ははがさない!
使用してしまった収入印紙ははがさないようにしましょう。はがしてしまうと、郵便局や金券ショップ、税務署でも交換や換金をすることができなくなります。
金券ショップでは一度はがしてしまった収入印紙は糊が無くなってしまうので再度利用することができません。
郵便局や税務署は以前収入印紙の偽造事件が多くあったため現在は厳しいチェックをしてから換金するという流れになっています。
ネット上では、はがしてしまったものをもう一度はがした部分に貼ってしまったらいいのではないか、と考えた人もいるようです。
しかし、税務署や郵便局の厳しいチェックを通過するためには細心の注意を払って貼り直しを行わなければなりませんし、それでチェックが通るかどうかは怪しいところです。
できれば、はがしてしまった収入印紙は諦めたほうが無難でしょう。
収入印紙をはがしてしまうパターンとして、書類に印紙を貼ったものの書類に不備が見つかったのではがしてしまったという状況が非常に多いようです。
一度書類に貼ってしまった収入印紙は書類からはがさずに書類ごと持っていき、税務署で換金してもらうか郵便局で新しい収入印紙に交換してもらいましょう。
また、収入印紙を貼り付けた部分だけ切り取って持っていく人もいるようですが、これも換金や交換が不可になってしまいますので注意してください。
割り印がついているもの
収入印紙に割り印がついているものは、すでに使用されたという証明でありこの収入印紙で税金を払いましたという意味になります。
つまり1回使われている物なので、再使用することはできません。
使用することができない収入印紙を買い取っても金券ショップでは意味がありませんので、買取不可になります。
糊がないもの
収入印紙で糊がない物も買取不可になってしまいます。糊がないと書類に貼れないので、使用できないからです。
また、郵便局や税務署でも交換や換金はできません。
中にはネットオークションで糊なしでも買い取ってもらえたという情報があるようですが、糊なしでも買ってもらえるのは珍しいことなので、あまり期待できません。
探せば、宅配買取業者で糊なしでも買取ますという業者を見かけますが買取価格は相場より大きく下回ることが予想されるため、ゴミとして捨てるくらいなら少しでもお金になったら良し、という気持ちで査定に出しましょう。
少しでも破れていたり、かけているもの
端の余白の部分が少しでも欠けていたり、破れていたりすると買取不可という金券ショップが多くあります。
すべての金券ショップではないので、欠けや破れがあっても買い取ってくれるショップは存在します。しかし相場より下の金額になることが予想されます。
破れがイラストの部分まで入っていると買取不可の可能性があがりますので、郵便局で新しい物に交換してから買い取ってもらったほうがよい場合もあります。
店頭買取の場合、身分証明書を忘れずに
収入印紙は以前、偽造品が多く出回ったことがあり多くの金券ショップで被害が出ました。
特に額の大きい収入印紙の偽造品が多く出回っていたようで被害額も大きかったようです。そのため1万円以下の収入印紙の買取にも身分証明書を提示する金券ショップが多くになりました。
よくあるトラブルとして免許証を提示したら住所変更がされていなくて買取ができなかったというケースがあります。
免許証の住所変更が出来ていない場合は、保険証など他の身分証明書を提示する必要があるので用意しておきましょう。
まとめ
・収入印紙の換金方法は金券ショップで買い取ってもらうか、税務署で換金する。
・税務署は書類不備などで使用してしまった収入印紙のみ換金してもらえる。
・税務署で新品の収入印紙は換金できない。
・新品の収入印紙は金券ショップで買い取ってもらう。
・郵便局では換金できず、収入印紙同士の交換しかできない。
・収入印紙の相場は85%~95%。収入印紙の状態によっては相場を下回ることもある。
・割り印や破れていたり、糊がない物は買取不可になる。
収入印紙を換金するには金券ショップで買い取ってもらうのが一番手っ取り早いです。また書類不備で提出出来なかったけど、貼ってしまった収入印紙に関しては税務署で換金が可能です。
自分の手元にある収入印紙がどういう状態なのかを把握して対応してくれえる場所を見極めましょう。