最近スマホの調子が悪いと感じることや、使っている期間が長く、いきなり壊れてしまうのではないかなど、不安を感じたり悩んだりしている人も多いのではないでしょうか。
昨今スマホは、生活必需品といっても過言ではないほど、人と密接な関係がある大切なアイテムです。
たとえば、道順を調べるときは地図として使えたり、待ち合わせのときは重要な連絡ツールとなったり、友人や家族などの連絡先を保存しておけたりとさまざまなシーンで活用されています。
このように、人の生活に欠かすことのできない存在となったスマホですが、寿命はどれくらいなのでしょうか。
この記事では、スマホの寿命や買い替え時期、寿命を伸ばす方法などを紹介します。
目次
スマホ寿命は使い方で伸ばせる!
スマホは使い方によって、寿命を伸ばすことができます。しかし、反対に使い方によっては短命になってしまうこともあるのです。
生活の一部となっているスマホが突然故障してしまうと、友人・知人や仕事関係など連絡先の情報や、画像・動画などの思い出がすべて消えてしまうことになります。
また、時間の確認や予定の管理に利用している人もいるでしょう。そのため、昨今ではスマホのない生活は考えられないといっても過言ではありません。
突然の故障を防ぐためにも、スマホの寿命だと判断する予兆や、使用期間なども気にする必要があります。
スマホ本体の寿命とバッテリー寿命
スマホの寿命と考えるタイミングとして、本体を基準と考えている人と、バッテリーを基準と考えている人がいます。
ここでは、スマホ本体とバッテリー、それぞれの寿命について具体的に説明しましょう。
スマホ本体の寿命は3~5年程度
スマホ本体の寿命は、3~5年程度という認識が一般的だとされています。3年は短いのでは? と考える人もいるでしょう。しかし、3年という寿命に根拠があります。
アップル公式の「製品の環境報告書」の中で、すべてのiPhoneに「最初の所有者による電力消費期間を3年間と短めに想定している」と定義付けしているためです。
ユーザーの使用データによって導き出した期間ということですが、「短めに想定」とされています。実際に、同じiPhoneを3年以上使用している人も多くいるでしょう。
したがって、スマホ本体の寿命は使用環境により違いがあり、長く使っている人も多くいるので、一概に何年が寿命というのは明確にいえません。
「一般的には4~5年程度が寿命」で「6年程度が使用の限界」となり、「使い方によって3年程度」と考えておくようにしましょう。
バッテリーの寿命は2年程度
バッテリーの寿命は2年程度なので、スマホの寿命も2年程度と認識されることがあります。たしかに、消耗品であるバッテリーの経年劣化を寿命と判断している人も多いのではないでしょうか。
バッテリー自体は交換することで、スマホ本体は問題なく使用できます。しかし、バッテリーの寿命をスマホ買い替えのタイミングとしている人も多くいるというわけです。
使用後、1年半くらいからバッテリーの減り方が気になりだすケースもあるでしょう。一方では、2年以上使用しているのに問題ないというケースもあります。
スマホバッテリーの寿命は、充電方法などによって違うといえますが、平均すると「2年程度」と考えておきましょう。
スマホの平均買い替え時期は4年
携帯キャリアなどの2年契約に合わせて、2年ごとに買い替える人も多いですが、一般的に、スマホを買い替える平均使用年数は、4~5年程度がもっとも多いといわれています。
4~5年程度なので、「寿命では?」と思われる予兆が出たタイミングで、買い替えを検討するのが一般的ということでしょう。
では、どのような判断材料で寿命だとするのでしょうか。
スマホ買い替え時期の判断材料
スマホの寿命を迎えてしまった場合はもう手遅れで、すべてのデータを失うことになります。そうなる前に、スマホから何かを感じて、買い替える人がほとんどです。
一般的に、スマホを買い替えようと考える判断材料とは、どのようなものなのでしょうか。
バッテリーの減りが早い
100%まで充電して、さらに使用しなくても数時間でバッテリー残量が著しく減ってしまうことはないでしょうか。
たとえば、通勤前に100%まで充電し、昼休みにスマホを見たらバッテリー残量が半分以下になっているなどです。
また、100%充電されているのに、アプリを開いたり通話したりするだけで、すぐにバッテリー表示が赤くなってしまうこともあります。
現代社会でスマホを自由に使えないと、ストレスを感じ生活のリズムさえも狂わせてしまうことがあります。特に外出のときに使用できないのは、非常に不便と感じてしまうことでしょう。
そのため、「バッテリーの消耗が激しいから買い替えよう」という人が多くいます。
何度も再起動してしまう
スマホではまれに、突然再起動を繰り返してしまうという現象が起きることがあります。
そうなってしまうと手を付けられなくなり、充電が切れるのを待つか、バッテリーを外すまで再起動は止められません。
また、しばらくバッテリーを外したからといって改善される現象でもなく、また再起動を繰り返してしまうこともあります。もし、時間を置いて現象が落ちついたとしても、同じスマホを使い続けようとは思わないでしょう。
そのため、再起動を繰り返す現象が出たら、スマホを買い替えるという人もいるのです。
突然電源が落ちてしまう
バッテリーの残量が100%近く残っているのにもかかわらず、突然電源が落ちてしまうこともあります。
たとえば、アプリを長時間利用していたり、いくつものアプリを同時に開いたりすると起きる現象です。
「たまたま電源が落ちただけ」と考えていても、徐々に突然電源が落ちるペースが早くなり、安心して使用できなくなります。
読み込みが遅い
スマホに限らず、電波を受信してネット環境へ通信する端末は、電波の悪い場所では読み込みが遅かったり、通信できなかったりと問題が発生します。
しかし、長期間使っているスマホでは、電波環境の問題ではなく処理速度自体の低下が起こります。
スマホがサクサク処理しないのは、ストレスとしか感じません。買い替える判断材料としては、十分なことだといえるでしょう。
このように、スマホを買い替える判断材料にはさまざまなものがあります。
では、寿命を伸ばすための方法はあるのでしょうか。
スマホの寿命を伸ばす方法
スマホの寿命を伸ばすには、どのようなことに気を使うべきなのでしょうか。
前述で触れたように、スマホの不具合とされている現象のほとんどはバッテリーに関連するものです。
ここでは、主にバッテリーについて、今すぐできる寿命を伸ばす方法や、おこなわないほうが良いことについて紹介します。
バッテリー残量が減ってから充電
常に充電が満タンじゃないと安心できない、という人もいるのではないでしょうか。
たとえば、スマホを使用していないときには、常時充電器につないでいるシーンを見ることがあります。
しかし、バッテリーは充電中も活動してしまうので、活動機会を増やすということは劣化を早めてしまうことになります。満タン状態での充電は意味がありませんので、100%になったら速やかに充電器からスマホを外すように心掛けましょう。
過充電を防ぐためには、充電完了を通知音などで知らせてくれる設定をしたり、アプリを利用したりすることで防ぐことができます。
また、就寝前にスマホを充電器へつないで寝るのも、バッテリーの劣化を早めてしまう可能性があるので注意が必要です。
熱くなったら原因を絶つ
複数のアプリを同時に起動させたり、地図アプリを開きっぱなしにしたりすると、バッテリーが熱くなってしまうことがあります。
また、バッテリー以外にも、スマホは処理容量が多くなると内部機器が熱を発してしまうのです。熱をもったスマホは、動作が遅くなったり突然電源が落ちたりとさまざまな症状が発生します。
誤作動だけなら、アプリを閉じることや電源を落とすなどして、熱の原因を取り除けば改善しますが、バッテリーには相当の負担がかかることでしょう。
頻繁に熱をもたせてしまうことは、バッテリーの劣化の加速や変形につながります。
使用中、スマホが熱いと感じたら使用を控えるようにしましょう。
充電しながらの使用を控える
前述したように、バッテリーは充電中にも活動しますので、充電しながらスマホを操作することで、充電・放電を繰り返し活動していることになります。
充電しながらスマホを操作しているとき、「熱い」と感じることはないでしょうか。バッテリー活動に加え、アプリなどの処理によっても熱を発するため、手に感じるほどの熱を感じるわけです。
熱はスマホの寿命を縮めてしまうので、使用中は充電器をつながないようにしましょう。
長時間の使用を控える
長時間スマホを使用するということも、熱をもちっぱなしの状態となりスマホの寿命を短くしてしまいます。
特に、処理容量が大きいアプリや、位置情報が必要な地図などを長時間使用すると、かなりの負担となるので、熱さを感じたら一度使用を止めるなどしましょう。
熱に注意するなど、スマホの寿命を伸ばす可能性のある方法はありますが、突如として寿命を迎え壊れてしまうこともないとはいえません。
突然の故障で避けたいのはデータの消失ですが、果たして予防策はあるのでしょうか。
突然の故障からデータを守る方法
スマホが突然壊れてしまった場合、連絡先などすべてのデータが消えてしまう可能性があります。
ここでは、大切なデータを守る方法を紹介しましょう。
バックアップを残しておく
バックアップデータがあれば、スマホが壊れてしまっても大切なデータを守ることができます。
Androidでのバックアップは、Googleアカウントを利用して、Googleのサーバーへバックアップデータを残す方法と、アプリを利用してパソコンやSDカードなどにデータを移しておく方法が一般的です。
iPhoneでのバックアップは、iCloudで自動的にバックアップデータを残す方法と、iTunesがインストールされているパソコンにつないでバックアップしておく方法があります。
自動設定しているなら安心ですが、手動の場合はバックアップを残すことを習慣にしておきましょう。
アプリの引き継ぎを確認しておく
ゲームや音楽などのアプリでは、機種変更などの際に引き継ぎをする必要があります。
スマホが壊れてしまったときも、この引き継ぎがデータの復旧方法となるので、しっかりと確認しておきましょう。
引き継ぎ方法はアプリによって違うので、前章の方法でバックアップを残しておくと、アプリデータが復旧できるケースもあります。
このように、データを保存しておくと、いきなりスマホが寿命を迎えても安心です。
しかし、データは残せてもスマホが寿命を迎えた場合は買い替える必要があります。
買い替えのときは、「古いスマホはどうしよう」という問題もあります。
古いスマホの効率的な処分方法はあるのでしょうか。
寿命を迎えたスマホの処分方法
スマホを買い替えるときに悩むのが、古いスマホの処分方法ではないでしょうか。
人によっては、何台も自宅に放置されているケースもあります。
スマホは基本的には無料で処分できますが、買い取ってもらえるケースもあるので、それぞれの方法を紹介しましょう。
各携帯キャリアで処分してもらう
ドコモ・ソフトバンク・auの携帯キャリアショップへ持ち込むことで無料処分してくれます。
スマホ本体以外にも、バッテリーや充電器などの不要な付属品も処分可能です。
処分の方法は、どのキャリアでも、各ショップに持ち込むだけで、メーカーなどは問わずに処分してくれます。
ドコモ・ソフトバンクは、粉砕処分してくれるのでデータの消去などの必要はありません(不安な人は消去しておくとよいでしょう)。
auは、粉砕処分ではなく引き取り処分(スマホに穴は開ける)なので、データを消去してから持ち込むようにしましょう(ショップ側でデータクリアはする)。
各自治体で回収してもらう
小型家電リサイクル法により、無料で回収している自治体が多くあります。
主に、回収ボックスなどに入れるだけで処分できますが、スマホは個人情報などのさまざまなデータがあるので、消去や初期化などしてから処分しましょう。
また、回収場所まで持ち込むのが面倒という人は、有料ゴミで捨てることのできる自治体もあるので、確認してみてはいかがでしょうか。
買取業者に買い取ってもらう
寿命を迎えたスマホであっても、買い取りをしてくれる買取業者は多くあります。
使わなくなったスマホは無料で処分できますが、お金になるケースもあるのです。
買取業者が近くにないことや持ち込むのが面倒だという人でも、スマホを送るだけで対応してくれる業者もあります。また、査定や送料なども無料ということが多いので活用してみてはいかがでしょうか。
買取業者へ送るとなると、スマホからのデータによる個人情報の漏洩などの不安を感じる人もいるでしょう。
しかし、個人情報を漏洩させることは社会問題といえる重大なことなので、買取業者にとって漏洩させてしまうのは死活問題となります。
そのため、買取業者では「個人情報は慎重に取り扱っている」ので、安心して依頼することができます。安心だとはいっても、使わなくなったスマホは、いつ紛失したり捨ててしまったりするのか分かりません。
古いスマホのデータは、しっかりとあらかじめ消去しておくようにしましょう。
まとめ
・スマホ本体の寿命は「一般的には4~5年程度」「6年程度が使用の限界」「使い方により3年程度」
・バッテリーの寿命は2年程度だが、充電方法などによって寿命を伸ばすことは可能
・一般的な買い替えタイミングは、4~5年程度といわれている
・買い替えの判断材料は、バッテリーの減りが早いことや、電源が突然落ちてしまうなど
・スマホの寿命を伸ばすには、おもに熱の発生を抑えること
・故障によるデータの消失を防ぐためには、バックアップなどを残しておく
・買取業者に買い取ってもらう方法がある。査定や送料なども無料というケースが多い
・個人情報は心配だが、買取業者では細心の注意をしているので安心といえる
・安心だとしても、使わなくなったスマホのデータはしっかりと消しておく
スマホの寿命は使い方によって、3年~6年程度と大きな違いがでるものです。
突然の故障でデータが消えてしまうなどしないように、故障の予兆がでたら早めに買い替えるようにしましょう。
古いスマホは無料で処分可能ですが、買取業者へ依頼することがお得なので検討してみてはいかがでしょうか。