既製品のPCと違って自作PCは買取相場がわかりにくく、どうすれば売ることができるのか疑問に思うことがあると思います。中古ショップでは自作PCの買取をしていない場合もあるので注意が必要です。
自分に合ったPCを作るためにパーツを求めている方も多いので、不要になったPCをパーツ別に分けて売ることも可能です。ただし、PCを売る時には気をつけなければいけないポイントもあります。
そこで今回は、自作PCを売る時の方法や相場、高く売るコツを紹介し、さらに売る時に注意するポイントも3つ紹介していきます。
目次
自作PCを売る方法とは?【完成品】と【パーツ別】の2パターン
自作PCを売る方法には完成品をそのまま売る方法と、解体してパーツ別に分けて売る方法の2パターンがあります。自分のPCに使っているパーツのスペックやモデルを確認して、どちらがいいのかを確認しておきましょう。
もちろんそれぞれの売り方にメリット・デメリットがあります。それを理解した上で、どちらの方法が自分に合っているか、今後の自作PCの使い方も考えた上で売る方法を決めましょう。
【完成品】を売れば問題なし?動作確認をしよう!
動作確認をし、問題がなければ完成品のまま売ることができます。完成品を買う人は、届いたらすぐに使いたいと思っているので、絶対に動作に不具合があってはいけません。不具合のあるPCでも、場合によってはジャンク品として買い手が見つかることもあります。
また、ネットオークションなどに出品するときは、PCの性能を細かく伝えるのが難しいです。そのため、自分のPCの性能は理解しておく必要があります。PCの画面をいくつかスクリーンショットを撮って載せておくのもわかりやすくていいですね。
ただし、完成品の場合は梱包に手間がかかったり配送料が高くなってしまったりします。また、完成品の中に性能のいいパーツが組み込まれている場合はパーツごとに分けて売った方が高額になることもあるので確認しておいたほうがいいでしょう。
【パーツ別】に売ることで需要がアップ!
自作のPCを作っている人は多く、その中でも機能やデザインにこだわりのある人はパーツごとに買いたいと思っています。そのため、パーツ別に売ることで需要がアップすることもあります。
性能のいいパーツがあれば単体で売った方が高く売れることもあります。
また、自分のPCの中で交換したいパーツがあるときにもこの方法なら買い手が見つかりやすいです。不要なパーツだけを売るので、自分のPCを丸ごと手放す必要がありません。
ただしこちらにもデメリットはあり、PCを分解する手間がかかってしまいますし、分解している間にパーツを壊してしまう恐れもあります。また、パーツごとに配送先が異なる場合もあり、PCを丸ごと売るよりも配送の手間がかかります。
自作PCの買取相場はいくら?適正価格での買取を目指そう!
自作PCは既製品とは違い、買取相場を調べるのは難しいです。オークションなどを参考にすると、5,000円〜4万円くらいが相場となっています。自分のPCの性能と似たようなものを見つけて適正価格を見つけられるといいですね。
店舗での買取になると、オークションよりは少し売値が下がってしまいます。そもそも自作PCの買取を行なっている店舗が少なく、売れたとしてもオークションで売る時の半額程度になってしまうと考えておくといいでしょう。
ゲーミングPCは既製品を買うと高額になるため、自作PCを探している人も多いです。そのため、普通のPCよりは高額で売れることがあります。あまり見かけませんがノートPCは、既製品の新品でも安く買うことができるため、ほとんど値がつきません。
自作PCを高く売るための3つのコツ
せっかく性能がいいPCを作ったとしても、自分が使っていた状態のまま売りに出すとその価値を認めてもらえないこともあります。3つのコツをしっかり覚え、実践しておくことで格段に売値はアップします。
せっかく自分で作ったオリジナルのものを手放すのですから、できるだけ高く売りたいですよね。売りに出す前にちょっとした手間をかければ買取金額もアップします。ここからは自作PCをいかに高く売るか、そのコツを3つ紹介していきます。
①【ほこりはNG】キレイにしてから売りに出そう!
これは自作PCに限ったことではありませんが、売りに出す時はキレイに掃除をしておきましょう。使っていると手垢など、いろいろな汚れがついています。また、ステッカーなどを貼っている場合には、キレイにはがして跡が残らないようにしましょう。
特にPCケースの中は、普段使っている時には開くことがあまりないので、中にほこりがたまりがちです。外見だけではなく中身も査定対象になるので、キレイに掃除しておきましょう。あまりにも汚いときは故障として扱われてしまうこともあります。
PC本体だけではなく、キーボードや各パーツの隙間などにもほこりがたまっていることがあるので注意しましょう。隙間の掃除をするときは、エアダスターを使うようにしましょう。
特に基盤などは綿棒などを入れて掃除をすると壊れてしまうことがあります。
②【付属品】を揃えれば高価買取の可能性UP
自作PCは付属品をつけておくことで買取価格が上がる可能性もあります。確実につけておきたいのはOSです。OSはコンピューターを動かす大事なソフトウェアなので、なければ動作しません。
OSがついていないと査定額は確実に下がってしまいますし、買取の対象外になることもあります。新しく自作するPCでも同じOSを使いたい場合は、分解してパーツ別に売ることをおすすめします。
他にも、PCを購入した時点での付属品は揃えておいたほうがいいでしょう。箱・取扱説明書・リカバリディスク・アダプター・LANケーブルは必須です。できればOfficeのソフトもつけておくといいですね。
その際にはプロダクトキーも忘れずに入れておきましょう。
③【買取専門店】を利用して適正な評価を受けよう!
自作PCを高く売るためには、買取専門店を利用して適正な評価を受けることが大切です。面倒に思うかもしれませんが、1つの店舗だけではなく複数の店舗に査定を依頼して、自分のPCがどれほどの価値があるかを確認しておきましょう。
実際に買取サービスを使わず、ネットークションやフリマアプリに出品するときにも金額の目安にもなります。宅配サービスを行なっている業者なら、ホームページで買取上限額を見ることもできます。
適正な評価を受けるためには、上で紹介したような2つのポイントをしっかりと抑えておく必要があります。面倒だと思っても、ちょっとした手間を惜しまないようにしましょう。
自作PCのおすすめ買取サービス3選
自作PCを売るにはネットオークションも考えられますが、買取サービスを利用してみるのがおすすめです。自作PCの買取を行なっている店舗は限られていますが、探してみるとオークションよりも便利なことがたくさんあります。
店舗に持ち込んでの買取サービスもありますが、ネットを使っての宅配サービスもあります。送料のかからない、オークションやフリマアプリよりもお得に販売することのできるサービスもあります。ここからはオススメの買取業者を3つ紹介していきます。
パソコンファクトリー│15年の歴史と15万以上の実績で安心
パソコンファクトリーは自宅にいながらPCを売ることのできる宅配買取サービスです。機種を指定して登録すると、最短で1時間、最大でも24時間以内に査定結果が届きます。売る前に買取価格がわかるのでとても便利です。
買取を申し込んだら自分で梱包します。送る時は集荷にきてもらうか、コンビニに持ち込むかの2パターンから選択します。どちらを選んでも送料はかかりません。また、買取金額の振込手数料も無料となります。
ただし、パソコンファクトリーでは1000円未満の買取は現金ではなくポイントになります。また、買取範囲は発売から5年以内となっています。買ってから5年以上経っているものだと買取してもらえない場合があるので注意しましょう。
ラクウル(ソフマップ)│高額買取に期待ができる
ラクウルの買取サービスは店頭買取と、自宅にいながら買取してもらえる「らくらく宅配買取」の2パターンから選ぶことができます。全国に100以上の店舗があり、ビックカメラとも連携しているので、安心感があります。
ホームページではたくさんの種類のPCモデルの金額を提示しているので、査定に出す前にある程度の金額を知ることができます。また、PC専門店なので、他のPC買取サービスよりも高額買取が期待できます。
ラクウルの宅配サービスは梱包材の用意も梱包作業も必要ありません。宅配業者が集荷しにきてくれ、梱包作業も全て行なってくれます。また、買取合計金額が3000円以上の場合には、送料がかかりません。買取金額の振込手数料も無料となっています。
ドスパラ│自作PCでも高額買取!
ドスパラは創業30年以上のパソコン専門店です。既製品ではない自作のPCを買取してくれる店舗はあまりなく、断られてしまうこともあります。ですが、ドスパラは他店で買取を断られた自作PCでも高額で買取してくれる可能性があります。
ドスパラでは「自動見積もり君」というソフトで、買取前に参考価格を調べることができます。査定額がわかったら申し込みをし、発送という流れになります。発送の際は集荷にきてもらうか自分で発送するかを選ぶことができます。
こちらも梱包材や梱包作業の手間はなく、送料は無料です。また、ドスパラではBTOパソコンも高額で買取してもらえる可能性があります。パソコン専門店ならではのノウハウで査定しているので、買取してもらえなかったPCはぜひ一度見てもらうといいですね。
自作PCを売る際の3つの注意ポイント
自作PCを初めて売りに出すという方は、どのようなことに気を付ければいいのかわからないことも多いと思います。気を付けておかないと買取金額に影響を与えることはもちろんですが、買取してもらえない場合もあります。
また、購入した人がPCを使ったときに、自分が使っていたデータを読み込まれてしまうなど、情報が漏れてしまう恐れもあります。ここからは自作PCを売る際に気を付けるべき3つのポイントについて紹介していきます。
①【情報管理】PC内のデータは必ず削除しよう!
自作PCを売る時は、ハードディスクの中にあるデータを確実に削除するようにしましょう。PCの初期化をしただけではデータが削除しきれず、ソフトウェアを使うとリカバリ前のデータが復元されてしまうことがあります。
ネット通販を利用していると会員情報が記憶されていたり、最悪の場合はクレジットカードの情報が知られてしまうこともあります。年賀状などで知り合いの個人情報を登録している場合には、そのデータも流出してしまう可能性があります。
完全にデータを削除するためには、データ削除専用のソフトウェアが必要になります。自分で完全に消すのが難しいという方は、専門業者に依頼しましょう。多少のコストはかかりますが、その方が確実でリスクは少なくなります。
②【使用可能】が前提!壊れている場合は買取不可に・・・
自作PCを売る時は使用可能なことが前提となります。まれにジャンク品として買い取ってもらえることはありますが、基本的には買取してもらえません。購入者は買ってからすぐ使えると思って買っているので、壊れていると店舗での買取は厳しいと考えておきましょう。
ジャンク品としての買取は正常動作するPCよりも大幅に値段が下がり、最悪の場合はほぼ無料で手放すことにもなります。また、オークションに出した場合でもジャンク品の買取はしていますが、きちんと説明をしていないと低評価をつけられてしまうこともあります。
リサイクル料金がもったいない、安くてもいいから完成品のまま手放したいという方は買取サービスを利用してみましょう。
③完成品orパーツごとに売るのかで売値は変わる!
自作PCは自分のこだわりでパーツを選んで作っているため、完成品で売るのかパーツごとに売るのかで売値が変わってきます。PC本体が古くなっていても、内部に使われているパーツの性能が高いことはよくありますよね。
パーツごとに売ることで、そのパーツのみを欲しい買い手が見つかることもあり、性能が高ければ完成品を売るよりも高値で売れることもあります。また、完成品としては壊れていて使用できないけど、パーツとしては使えるときは高額で買取してもらえることがあります。
PC本体の査定をしてもらうのはもちろんですが、自分の使っているパーツがどれくらいの価値があるのかも確認しておくといいですね。オークションを見ればパーツごとにどれくらいの価値があるのかもわかります。
まとめ:ポイントを抑えて高額買取を!
自作PCは自分の好みのパーツを組み合わせてオリジナルのものを作れますが、そのため売る方法によって値段がかなり変わってきます。損をしないためにも、どのようにして売るのがベストなのかを確認してから売るようにしましょう。
また、PCを売る時にはいくつかのポイントがあります。ポイントを抑えておくことで買取してもらえる可能性も高くなりますし、査定額にも影響があります。
査定に出す時にはなるべく複数の業者に見てもらい、自分のPCの適正価格がわかるようにしましょう。
少しでも高く買い取ってもらい、そのお金でまた新しい自分好みのPCを作ることができればうれしいですよね。ぜひ、ポイントを抑えて高値で買取してもらえるようにしましょう。