家電の寿命と買い替えのポイントを解説!家電はどのくらい使える?PR

長年使っている家電の調子が悪くなり、
「家電の寿命ってどれぐらいなんだろう?」
「買い替える時期の目安はあるの?」
と疑問に思う方も多いと思います。また問題なく使えていても、いつまで使えるのだろう?と思っている方も、いるかもしれません。

家電の寿命を知っておけば、修理してまだまだ使えるのか、いつが買い替え時なのかを知ることができます。この記事では家電の寿命と買い替えのポイントを解説したうえで、買取や下取りサービスなど買い替えに便利なサービスもご紹介していきます。

家電の寿命はどのくらい?3つの指標をチェック!

家電の寿命は、使用している環境によって大きく異なります。そうはいっても、目安となる期間がどのくらいかは知りたいものです。

家電の寿命を知る指標には、以下の3種類があります。

指標説明備考
消費動向調査の「平均使用年数」実際に家庭で使用されている家電の、平均的な使用期間実際の寿命に近い数字
補修用性能部品の保有期間修理が可能な期間この期間を過ぎると、壊れたら買い替えるしかない
設計上の標準使用期間安全に使用可能な期間この期間を過ぎたら、正常に使えていても買い替えの検討が必要

それぞれの指標について、以下の通り解説していきます。

家電を何年使っている?~内閣府「消費動向調査」より~

内閣府は、家電の寿命を知るうえで一つの目安になる調査結果を公開しています。その結果は「消費動向調査」の「主要耐久消費財の買替え状況」に記載されている、平均使用年数で見ることができます。

平成31年3月の調査結果によると、主な家電における平均使用年数は以下の通りです。

品目平均使用年数故障による買い替え率
電気冷蔵庫12.8年62.7%
電気洗濯機10.3年75.0%
電気掃除機7.8年59.4%
ルームエアコン13.8年70.0%
カラーテレビ9.5年61.2%
ビデオカメラ8.1年51.4%
デジタルカメラ6.2年45.8%
パソコン7.0年64.1%
光ディスクプレーヤー・レコーダー7.8年75.1%

上に示した表は、家電における実際の寿命に近い数字と考えられます。それは、以下の理由によるものです。

  • 平均使用年数は6年以上が多い。特に冷蔵庫や洗濯機、エアコンは10年を超える
  • 故障が買い替えの原因となる比率は5割前後、またはそれ以上が多い

従って上記の表で示した数字は、家電を使える期間を知るうえでの目安となります。

補修用性能部品の保有期間も1つの目安

家電を使える期間の目安としては、補修用性能部品の保有期間もあげられます。この期間は「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」により、以下の通り最低期間が決められています。

主な家電における最低保有期間は、以下の通りです。

品目最低保有期間
電気冷蔵庫9年
電気洗濯機6年
電気掃除機6年
ルームエアコン9年
カラーテレビ8年
電子レンジ8年
扇風機8年
炊飯器6年
換気扇6年
電気ポット5年

上記の表にない家電についてはメーカーにより多少異なりますが、おおむね以下のようになっています。

品目最低保有期間
ビデオカメラ8年
デジタルカメラ5~8年
パソコン5~6年
光ディスクプレーヤー・レコーダー8年
電子レンジ・オーブンレンジ8年
食器乾燥機6年
温水洗浄便座6年
空気清浄機6年

上記の年数は、製造打ち切り後の年数となっています。従って家電を購入したら、上記に示した年数が経過するまでは修理に応じてもらえることになります。いわば「最低でもこの年数は使える」ことを示す数字といえるでしょう。

但しアウトレット品など製造終了品を購入した場合は、上記に示した年数よりも多少短くなりますから注意が必要です。

「設計上の標準使用期間」は、家電を安全に使える上限

扇風機など家電によっては、「設計上の標準使用期間」と書かれたラベルが貼られている場合があります。この期間は「安全上支障なく使用できる期間」とされているものです。またラベルをよく見ると、以下のような表記も見つかります。

設計上の標準使用期間を超えて使用されますと、経年劣化による発火・けが等の事故に至るおそれがあります。

引用元:日本電機工業会「長期使用製品安全表示制度について」

従って「設計上の標準使用期間」は家電を安全に使ううえで、上限の期間となります。たとえ正常に動作していても、この年数に達した場合は寿命と考えましょう。

「設計上の標準使用期間」は、以下の家電が対象となっています。

  • 扇風機
  • 換気扇
  • エアコン
  • 電気洗濯機(乾燥装置を有するものを除く)

またこの期間は、メーカーや製品、製造時期によって異なります。例えば扇風機の場合でも6年や8年というように幅がありますから、製品に貼られたラベルを見て確認しましょう。

家電の寿命が近いことを示す兆候

ここまで家電の寿命がどのくらいか、目安となる数字を解説してきました。一方で家電は製品ごと、また使用されている環境によって寿命が変わります。そのため寿命が近い兆候を知ることで、速やかな買い替えにつなげることが可能です。

ここではどのような兆候に注意すべきかについて、解説していきます。

こんな症状には要注意

多くの家電では以下の通り、寿命を示す共通の兆候があります。

  • 焦げくさい臭いなど、異臭がする
  • 電源コードやプラグが熱い
  • 電源コードに触れると、動いたり止まったりする
  • 運転中に異常な音や振動がある
  • スイッチを入れても動かないことがある
  • スイッチを切ったり、タイマーが切れても止まらないことがある

上記の症状があった場合には使用を中止し、買い替えることをおすすめします。なお購入後それほど期間がたっていない場合は初期不良の可能性もあるため、修理も有効です。

また以下の症状が出た場合は、寿命が近くなっている場合がありますので買い替えも検討しましょう。

品目寿命が近いことを示す症状
電気冷蔵庫

アイスクリームが溶ける

内部に霜がつく

水漏れがある

電気洗濯機

脱水中にふたを開けた後、15秒以内で止まらない

洗濯の途中で止まるなど、スムーズに運転しない

洗濯機から水漏れがする

電気掃除機

掃除中に電源が切れる

たまったごみを捨てても、ほこりやごみを吸わない

ルームエアコン

室内機から水漏れがする

部品が腐食している

冷房をつけているのに部屋が冷えない

暖房をつけていても暖かくならない

扇風機、換気扇

ファンの回転が遅い、または不規則に回る

カラーテレビ

画面が急に暗くなってきた

ビデオカメラ

デジタルカメラ

きちんと撮影できない

動作中に電源が切れる

取扱説明書で確認することもおすすめ

家電を利用する際の注意点は、取扱説明書の「安全上のご注意」に記載されています。ここには使用を中止すべき注意点も記載されていますから、万が一の際にすぐ気づけるよう、早めに確認されることをおすすめします。

もしなくした場合は、Webサイトからダウンロード可能なメーカーも多いですから、一度ご確認ください。

「設計上の標準使用期間」を過ぎている

さきに解説した通り、「設計上の標準使用期間」は製品の寿命を示す指標の1つです。この期間を過ぎても正常に使えている場合は、直ちに使えなくなるわけではありません。しかし内部部品の劣化により、使えなくなるリスクは徐々に高まります。

このため将来の事故を防ぐためにも、「設計上の標準使用期間」を過ぎた家電は買い替えの検討を始めましょう。また標準使用期間の到来に備えて、毎月少しずつ買い替え用の資金を貯めておくこともおすすめです。

家電の寿命がきたら買い替えか?修理か?

皆さまのなかには、家電が故障したら買い替えと思う方もいると思います。しかし購入後1年以内を中心に、修理のほうが安価となるケースも少なくありません。ここでは買い替えと修理のどちらを選んだほうがよいか、判断するポイントを解説します。

保証期間内なら修理が第一選択

もし家電が保証期間内なら、修理が第一選択となります。保証期間には以下の2種類がありますから、それぞれについて解説していきます。

  • メーカー保証
  • 家電量販店などが提供する、店舗独自の保証

メーカー保証期間内の自然故障なら、無料で修理が受けられる

ほとんどの家電には、メーカー保証がついています。家電は使い始めてほどなく故障が起きる「初期不良」が、どうしても一定の確率で起きてしまいます。メーカー保証は、これらの事態に対応し、無料で修理するものです。

メーカー保証の期間は1年が多いですが、家電によっては半年の場合や、逆に5年というものもあります。期間については、保証書で確認してください。

また無料で修理される範囲は、自然故障に限られます。このため落としたり水濡れさせたりした場合は有料での修理となりますから、注意が必要です。

延長保証に加入している場合は、修理の上限額を要チェック

多くの家電量販店などでは、店舗独自の延長保証サービスを用意しています。購入額の5%程度の費用を支払うことで、以下のサービスが受けられます。

  • 正常に使用していて故障した場合に、修理費用を負担してもらえる
  • 修理不能な場合や修理費用が高額となる場合は、代替品が提供される
  • 保証期間は購入日から3年間または5年間が多い

なお延長保証の内容は、購入店舗により異なります。ケーズデンキのように修理の上限額が無制限(但し、パソコンやタブレットを除く)の店舗もある一方で、保証金額が購入金額までの保証となる店舗も少なくありません。

このため購入の前に、延長保証サービスの比較もしておくことをおすすめします。

保証期間を過ぎた場合は、事前に修理額の見積もりを

保証期間を過ぎた場合、修理は自己負担となります。その内容によっては、新品を購入したほうが安くなる場合もあります。また修理中は、家電を使うことができません。

そのため修理を依頼する場合は事前に見積もりを取り、金額や修理期間に問題がないことを確認してから依頼しましょう。なおメーカーによっては見積もり自体に手数料がかかる場合がありますから、事前の確認が必要です。

家電を買い替える際にチェックしたいポイント

もし家電の買い替えが必要となった場合、購入の際に注意しておきたいポイントがいくつかあります。ここでは4点に分けて、それぞれのポイントを解説します。

あれもこれもと機能を欲張ると、出費は多額になる

家電は搭載される機能によって、価格が大きく異なります。

たとえば冷蔵・冷凍庫を1つとってみても、ただ冷やせればよいなら安価な商品で用が足ります。一方で使い勝手にこだわり、チルドルームも空気清浄機能も・・・となると、とたんに多額の出費が必要となります。

このため家電を選ぶ際には、本当に必要な機能をピックアップして購入することをおすすめします。

省エネに対応した機器を選ぶと、電気代が節約できる

家電を選ぶ際には価格だけでなく、省エネに対応した機器を選ぶと電気代が節約できるためおすすめです。

たとえばパナソニック製のエアコンでは、省エネを前面に押し出す「AXシリーズ」と、そうでない「Jシリーズ」で大きな差があります。

シリーズ名型番冷房時の消費電力
AXシリーズCS-AX229C(6畳用)標準425W(最低110W~最高780W)
JシリーズCS-J229C(6畳用)標準635W(最低135W~最高720W)

この場合、AXシリーズを買った方がエアコンの電気代を3割程度削減できることになります。エアコンの電気代は夏・冬の大きな部分を占めていますから、省エネに対応した機器を選ぶ重要さがおわかりいただけることでしょう。

中古品は使える期間が短くなる可能性がある

中古品は製造後、ある程度の期間を他の人が使っていたものです。そのため購入後に使える期間は、新品と比べて短くなる可能性があります。中古品を選ぶ際には、この点に注意が必要です。

家電リサイクル法など、法令で処分方法が決まっている家電もある

家電のなかには、法令により処分方法が決まっている家電もあります。

家電法令処分方法

エアコン

テレビ

冷蔵庫・冷凍庫

洗濯機

衣類乾燥機

家電リサイクル法

リサイクル料金と収集運搬料金を支払い、引き取ってもらう

リサイクル料金は品目により、1,000円~6,000円

収集運搬料金は高くても7,000円程度

パソコン

小型家電リサイクル法

メーカーに申し込み、指定の伝票を使ってゆうパックで送る

回収料金は無料。但しPCリサイクルマークがないパソコンは有料

上記に示した家電は、法令に従った処分を行わないと不法投棄になります。発見された場合はあなた自身の責任が問われるおそれもありますから、適切に処分しましょう。

家電を安く・おトクに買い替えるコツ

家電を買い替える場合は、できるだけ安く購入したいものです。購入方法にはさまざまなものがあるため、家電を安く買うのにもいくつかコツがあります。どのような点を押さえておけばよいか、いくつかのポイントを解説していきます。

型落ち品や、アウトレットを利用すると便利

現在ではどのメーカーの製品も、家電として使う基本的な性能は搭載しています。そのため、1シーズン前の製品だからといって使えないわけでもなければ、新製品と比べて極端に性能が落ちるわけでもありません。一方で新製品が発売されると、旧製品は型落ち品として安く販売される傾向にあります。

このため家電をお値打ち価格で購入したいなら、型落ち品を狙うことがおすすめです。大型家電量販店ではアウトレット専門の店舗で型落ち品を販売しています。

また新製品が投入される時期を狙うこともおすすめです。以下の時期を目安にするとよいでしょう。

品目お得に買える時期
電気冷蔵庫

大型(400L以上):9月~10月

小型:2月~3月

電気洗濯機

縦型洗濯機:6月~7月

ドラム式洗濯機:8月~9月

電気掃除機8月~9月(但しダイソンは3月~5月)
ルームエアコン

高性能機種:9月~10月

標準機種:1月~2月

カラーテレビ6月~9月
ビデオカメラ1月~2月
デジタルカメラ2月~3月
電子レンジ・オーブンレンジ6月~9月
炊飯器8月~9月
季節家電

シーズン開始前、またはシーズン終了の頃

(真夏や真冬は安くならないことも多い)

 

通販で安く購入できる場合もある

家電は量販店などの実店舗だけでなく、通販サイトやテレビショッピングなどで安く購入できる場合もあります。最近ではWebサイトから注文できるテレビショッピング業者もあるため、じっくり検討した上で購入できることも魅力です。

これらの方法で購入する場合のネックは、家電が届くまで実物を確認できない点です。そのため、購入する前に以下の内容を確認しておきましょう。

  • 必要な機能が搭載されているか
  • 使いやすいか

可能であれば型番を控えて、家電量販店などで実物を確認する方法も有効です。

製品の下取りサービスを使うと一石二鳥

家電量販店やテレビショッピングサイトなどでは、古い製品を無料で引き取ったり、下取りしてくれたりする場合があります。このサービスを活用すると、以下のメリットがあります。

  • 大型家電の処分費用が節約できる
  • 下取りする場合は、購入費用の一部にあてられる

下取りサービスは便利ですが、その価格は今まで使っていた家電の使用期間に関わらず一律です。従って、家電を最も安価で入手できる手段とは限りません。

もし下取りに対応しないお店のほうがかなり安い場合、処分費用を払ってもトータルの金額が安くなる場合もあります。このため条件をよく比較検討する必要があります。

買取サービスを活用し、購入資金の一部にあてる

家電を買い替える際には、これまで使っていた家電を買い取ってもらい、購入資金の一部にあてることも重要です。

もし下取り費用よりも高く買い取ってもらえれば、家電の購入先も自由に選べますから、トータルでの支出額が少なくなるメリットがあります。特に大型家電は動かすことも大変ですので、出張して買取をしてもらえる業者への依頼がおすすめです。

この方法を検討される場合は、「買い替えたい」と思った時点で早めに相談することがおすすめです。なぜなら家電は、発売から期間がたつほど買取り価格も下がるためです。特に修理可能な期間を過ぎた場合など、古い製品は買取価格がゼロとなる場合もあることに留意が必要です。

まとめ|家電を買って5年以上たったら買い替えを考えよう

ここまで解説した通り家電の寿命は品目により異なります。しかし多くの家電は、6年以上は使えるように作られています。なかでも冷蔵庫や洗濯機、エアコンは10年以上使う方も多いです。

一方で修理用の部品は、5年~9年の保有期間となっています。古い製品は故障しても修理できない場合がありますので、購入後5年以上経過したら買い替えを考えるのがおすすめです。特にエアコンや冷蔵庫、パソコンなどは出費が高額となりがちですから、少しずつ購入資金を貯めておくとよいでしょう。

また買い替えには、出費を抑える工夫も有効です。モデルチェンジなどのタイミングを狙うと安く購入できるほか、下取りサービスや買取サービスを活用することも有効です。長く使った家電は下取りサービス、購入後あまり期間がたっていない家電は買取サービスを活用すると、購入費用を抑えることができるためおすすめです。

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