刀剣・日本刀は、骨董品の中でも人気の高いアイテムです。日本国内はもちろん、日本固有の鍛冶製法で製作された刀は海外にもファンが多く、近年の日本人気も相まって高値で買取されています。
蔵にあった日本刀の処分を考えている方などは、ぜひ専門の買取店に査定に出しましょう。
この記事では、
- おすすめの買取店BEST3
- 刀剣・日本刀の買取相場
- 高く売るためのコツ
など、刀剣類の売却を考えている方に有用な情報をご紹介していきます。
目次
刀剣・日本刀の買取おすすめ店3選
刀剣を売る際におすすめの買取店3選をご紹介します。
- 日晃堂
- 福ちゃん
- バイセル
日晃堂|骨董品専門買取店|出張・店頭・宅配買取に対応!
- 骨董品・美術品の買取専門店
- 事前にLINEやメールで査定可能
- 刀剣の査定に自信あり!
出張買取 | 全国47都道府県 |
---|---|
宅配買取 | 全国47都道府県(宅配キットあり) |
持込買取 | 可(横浜本店・緑橋本社店・名古屋店) |
取り扱い商品 | 骨董品・美術品・ビスクドール・象牙・仏像・翡翠ほか |
事前見積もり | 可(LINE・メール) |
査定料 | 完全無料(出張料・査定料・送料・キャンセル料・返送料) |
入金方法 | ・出張買取・店頭買取:現金払い 宅配買取:銀行振込 |
第1位は、骨董品・美術品専門の買取店「日晃堂」です。横浜・大阪・名古屋に店舗を構えています。
経験豊富な査定士がしっかりと鑑定!
日晃堂は、刀剣・日本刀を含む骨董品を専門に取り扱っているため買取実績が豊富で、相続などで刀剣を整理したい人からの相談が非常に多い買取店です。
もちろん経験豊富な査定士が在籍しており、1つひとつの品の価値を正しく見抜いてくれます。歴史の長い日本刀には贋作も多いため、目利きがいるかどうかは重要なポイントです。
状態の良くない刀剣でも応相談!
日晃堂では、日本刀・太刀・薙刀・脇差など、幅広い刀剣類を買取しています。
サビがあったり、銘や鑑定書がなかったり、保存状態が悪かったりするものでも値が付く可能性があるとのことですので、ぜひ一度相談してみることをおすすめします。
LINEやメールで、事前に買取OKかどうか確認することも可能です。
出張・宅配・店頭での買取に対応!
日晃堂では、横浜・大阪・名古屋の3店舗での店頭買取に加え、出張買取と宅配買取も行なっています。出張は全国無料、宅配も47都道府県から無料で利用できます。
査定料はもちろん、出張費や送料などは一切かかりません。宅配買取の場合、希望すれば梱包資材も無料で送ってもらえます。
福ちゃん|買取実績600万点!一流査定士による鑑定
- 専門の査定士が多数在籍
- 販路が広いから高価買取を実現
- 店頭・出張・宅配での買取に対応
出張買取 | 全国47都道府県 |
---|---|
宅配買取 | 全国47都道府県(宅配キットあり) |
持込買取 | 可(東京・横浜・名古屋・大阪) |
取り扱い商品 | 着物・古銭・切手・ブランド・食器・時計・骨董品・宝石・古着・お酒ほか |
事前見積もり | 可(Web) |
査定料 | 完全無料(出張料・査定料・送料・キャンセル料・返送料) |
入金方法 | ・出張買取・店頭買取:現金払い 宅配買取:銀行振込 |
第2位は、着物や骨董品の専門買取店「福ちゃん」です。大阪・名古屋・東京・横浜に、計9店舗を展開しています。
一流の査定士がしっかり鑑定!
福ちゃんには専門の査定士が多数在籍し、掛け軸・勲章・絵画・西洋装飾・茶道具など国内外の幅広い骨董品を買取しています。
他店では高い値の付かなかった品物でも、福ちゃんなら目利きの査定士がしっかりと価値を見抜いてくれる可能性がありますので、投げ売りする前に一度査定に出してみることをおすすめします。
販路が広いから高価買取を実現!
骨董品は、販路が重要です。それぞれの品物の愛好家に確実に売れる自信があるからこそ、高く買い取ることができます。
福ちゃんでは、骨董市やオークションをはじめとするさまざまな販路を確保しているため、高価買取を実現しています。
好きな買取方法を選べる!
福ちゃんの買取方法は、店頭・出張・宅配の3つ。実店舗に行ける方は直接持ち込んでOKですし、難しい方は出張か宅配を選べます。
出張は全国どこでも出張費無料、宅配も送料無料です。宅配では無料の配送キットも送ってもらえます。
バイセル|出張買取顧客満足度第1位!刀装具を高価買取
- ユーザーからの評価が高い買取店
- 宅配・出張・店頭買取いずれもOK
- 真剣はNG。柄・鍔・笄などを買取
出張買取 | 全国47都道府県 |
---|---|
宅配買取 | 全国47都道府県(宅配キットあり) |
持込買取 | 可(関東・東海・関西・九州) |
取り扱い商品 | 着物・切手・古銭・毛皮・ブランド品・お酒・ブランド服・宝石・時計・骨董品・金券ほか |
事前見積もり | 不可 |
査定料 | 無料(出張料・査定料・送料・キャンセル料) ※宅配買取のキャンセル時の返送料は有料 |
入金方法 | ・出張買取・店頭買取:現金払い ・宅配買取:銀行振込 |
第3位は「バイセル」です。着物の買取で有名ですが、他にもブランド品や骨董品を幅広く買取しています。
出張買取顧客満足度2年連続第1位!
バイセルは、ユーザーからの評価が非常に高い買取店です。
年間問い合わせ件数が27万件を超えているほか、出張買取では80%以上の成約率を誇っています。
ゼネラルリサーチの調査では、「出張買取顧客満足度」「価格満足度が高い出張買取」「安心して利用できる出張買取サービス」の3部門において、2年連続で第1位を獲得しました。
刀剣は柄・鍔・笄などが買取可能
バイセルでは、残念ながら刃の付いた状態の刀剣類は買取していません。ただし、刃以外の柄・鍔・笄などの部品は査定対象となります。
日本の刀剣は、鍔・目貫・小柄・笄・拵・白鞘などの部品の組み合わせによって出来ており、分解してメンテナンスすることが可能です。
そのため、「蔵から刀剣の一部だけが出てきた」ということもありますが、そのような場合でもバイセルに持って行けば値が付く可能性があります。
特に、刀剣・日本刀の外装にあたる「拵(こしらえ)」は、職人によるさまざまな装飾が施されているものが多いため、美術的な価値が期待できる部分です。
選べる買取方法。持込は完全予約制!
バイセルでは、出張・宅配・店頭での買取に対応しています。
注意したいのは、店頭買取は完全予約制になっていることです。関東・東海・関西・九州に持込買取対応センターが設置されていますので、直接行ける方は事前に予約をしてから行きましょう。
遠方の方は、出張もしくは宅配での買取を利用できます。もちろん出張料や査定料などは一切かかりません。出張買取は、状況によっては最短即日の訪問も可能です。
刀剣・日本刀の査定基準
刀剣・日本刀の買取価格は、刀の種類や長さ、年代、状態など、さまざまな要素に左右されます。
ここでは、刀剣・日本刀の査定基準をいくつか挙げていきます。
刀の長さ
日本刀は、長さによって呼び名が違います。
長さが30.3cm以下のものは「短刀」、30.3cm以上60.6cm以下のものは「脇差」、60.6cm以上90.9cm未満のものは「刀」といった具合です。
いずれも人気がありますが、一般的には長さのあるもののほうが査定額は高くなります。目安として、脇差は刀の50%~60%、短刀は刀の40%~50%くらいの価格です。
日本刀は「70cm」が定寸となっているため、70cm以上のもののほうが高値が付きます。
「銘」の有無
刀剣の「銘」とは、製作者の名前や製造年などを本体に刻んだものです。特に名のある刀工が作った刀剣では、この「銘」があることが本物の証となり、高額買取につながります。
目利きの査定士であれば、銘の真偽を正しく見抜くことが可能です。
特に有名な刀工としては、鎌倉時代の「粟田口国綱(あわたぐちくにつな)」や、鎌倉~南北朝時代の「相州正宗(そうしゅうまさむね)」、室町時代の「和泉守兼定(いずみのかみかねさだ)」などがあります。
このような歴史に残る有名刀工の刀であれば、数百万円は下りません。江戸時代後期の刀工「源清麿(みなもときよまろ)」の日本刀は、数千万円で取引されることもあるほどです。
ただし無銘のものでも、出来が良ければ高値が付くこともあります。
刀の状態
刀剣の買取価格は、保存状態によっても大きく変わります。
状態が良いほど買取価格は高く、サビやキズが多いほど低くなることが一般的です。特に、刃に水平に入った割れ(刃切れ)がある場合、そこから折れる可能性があるため、買取価格が大きく下がることがあります。
ちなみに、状態を良くするために自分で研磨しようと思う方もいるかもしれませんが、無理は禁物です。取り返しのつかない失敗につながることもありますので、落とせる汚れだけ落としたら、あとはそのまま査定に出しましょう。
日本美術刀剣保存協会(日刀保)のランク
刀剣は、日本美術刀剣保存協会(日刀保)によってランク付けがされています。最上級は「特別重要刀剣」、2番目が「重要刀剣」、3番目が「特別保存刀剣」、最後が「保存刀剣」です。
どのランクに当てはまるかによっても、刀の買取価格が変わります。
「特別重要刀剣」や「重要刀剣」の刀であれば、50万円~300万円は下らないでしょう。
付属品の有無
刀剣にも、付属品があります。たとえば刀箱や刀袋、刀掛台などです。これらをそろえて査定に出すと、買取価格はアップします。
日本美術刀剣保存協会の「重要刀剣指定書」がある場合も、もちろん一緒に査定に出してください。
刀剣・日本刀の買取価格の相場
ここまでご説明したように、刀剣・日本刀の買取価格はさまざまな要素によって決まります。
そのため、単純な「相場」はないのですが、実際の買取事例をいくつかご紹介していきます。
短刀(在銘) | 1~5万円 |
短刀(在銘) | 1~20万円 |
脇差(無銘) | 1~10万円 |
脇差(在銘) | 10~15万円 |
太刀(無銘) | 1~30万円 |
太刀(在銘) | 10~35万円 |
刀(無銘) | 5~30万円 |
刀(在銘) | 10~40万円 |
槍(無銘) | 5,000~3万円 |
槍(在銘) | 1~10万円 |
刀工や状態にもよりけりですが、基本的に「購入時価格の60~80%」が買取価格の目安です。ちなみに、刀に比べると槍の人気は低いため、買取価格は全体的に低い傾向が見られます。
もちろん、「重要刀剣」に指定されている物や有名刀工の作品であれば、100万円の値が付くものも普通にあります。
また、柄(つか)・鍔(つば)・笄(こうがい)などの刀装具も、素材や装飾が優れているものほど高値で買い取ってもらえる可能性が高いです。たとえば金が使用されている鍔は、30,000~50,000円で買い取られているものもあります。
中には刀よりも高額で買取される装具もありますので、まずは無料査定に出してみましょう。
刀剣・日本刀を高く売るコツ
刀剣・日本刀を高く売るためのポイントを3つご紹介します。
- なるべく早く査定に出す
- 鑑定書や付属品があれば必ずそろえる
- 刀剣の目利きがいるお店で売る
刀は、時間がたてばたつほど劣化しやすい代物です。たとえ鞘からほとんど出していない刀であっても、薄いサビはどんどん発生してしまいます。
刀の知識が豊富で、正しくメンテナンスができる人であれば別ですが、そうでない場合は少しでも良い状態で売るために、早めに査定に出すことをおすすめします。
また、付属品は1つでも多くそろえることも大切です。鑑定書はもちろん、箱や袋、刀装具などがある場合は、すべてまとめて査定してもらいましょう。
そして何より重要なのが、「刀剣を正しく査定できるスタッフのいるお店で売る」ということです。
刀剣は贋作も多いため、査定に自信のないお店だとリスク回避のために、不当に安い値段で買い取るケースもあります。必ず刀剣の買取実績が豊富で、目利きの査定士がいる買取店に依頼することが大事です。
刀剣・日本刀を売る時の注意点|銃砲刀剣類登録証(登録証)について
どの買取店で売るにしても必ず必要となるのが、「銃砲刀剣類登録証」という書類です。
刀剣を所持・売買するためには、「銃砲刀剣類所持等取締法(銃刀法)」という法律によって「銃砲刀剣類登録証」の取得が必要となります。これがないまま所持・売買することは違法ですので、万が一ない場合はすみやかに登録しなければいけません。
登録証の取得はとても簡単で、各自治体が実施する「銃砲刀剣類登録審査会」に、登録したい刀剣や身分証明書、申請手数料(1本6,300円)などを持参するだけです。
刀剣類をどこかで新たに発見した場合は、刀剣のあった場所の所轄警察署から発行された「発見届出済証」も必要となります。
登録審査会は開催日程が決まっており、中には事前予約が必要な自治体もありますので、事前に確認しておきましょう。
まとめ|刀剣類・日本刀は「目利き」のいる店に早めに査定に出そう
刀剣類・日本刀のおすすめ買取店や、買取相場、査定基準、高く売るコツなどについてご紹介しました。
日本刀はその芸術性の高さから国内外を問わずコレクターが多く、特に人気刀工の作品や、保存状態の良いものは高値で取引されています。
ただし無銘であっても、状態が良くて芸術性の高いものは、売主が驚くような高値が付くことも珍しくありません。
日本刀を適正な値段で買い取ってもらうためには、何といっても刀の目利きがいるお店に査定に出す必要があります。
骨董品店ならどこでもいいわけではなく、銘の真偽などを正しく鑑定できる査定士がいるお店を選ぶことが大切ですので、刀類の買取実績についてはしっかり調べましょう。