粗大ゴミの無料回収と聞くと、「粗大ゴミの無料回収があるらしいけど、詳しいところは分からない」、「そもそも無料回収って本当に無料なの?」と思う方も多いはず。
そこで、このコラムでは粗大ゴミを無料回収してもらう6つの方法と、その選び方、注意点まで詳しく解説していきます。
このコラムを読めば、今ある粗大ゴミが無料回収してもらえるのか、そして、無料回収してもらうにはどうすればいいのかが分かります。
目次
粗大ゴミの無料回収方法まとめ!販売店や業者の特徴を解説
粗大ゴミの無料回収には、以下の方法があります。なかには完全無料な回収方法から、買取をしてもらうことで実質無料となる回収方法まであります。
- 家具・家電の販売店の無料回収
- リサイクルショップの出張買取
- 不用品回収業者に回収依頼
- 引っ越し業者の無料回収
- オークションやフリマアプリで売る
- ジモティー
それでは、それぞれの特徴や無料回収の仕組みを解説していきます。
無料回収方法① 家具・家電の販売店の無料回収
家電量販や家具店のなかには、新製品への買い替えをしてくれた場合に、旧機種を買取する形で、実質無料で引き取ってくれる会社があります。
たとえば、家電量販店のヤマダ電機では「良品買取」という買取サービスを実施しており、正常に動作する製品で、製造から7年未満、液晶・プラズマの薄型テレビ、冷蔵庫、冷凍庫、洗濯機に限り買取査定をしてくれます。そこで良品と認められれば買取が成立します。
ただし、家電量販店や家具店の無料回収(買取)は多くのお店では実施しておらず、基本的には有料の引取が多いので留意しておきましょう。また、上記のように買取可能な条件が細かく設定されており、品目も絞られているケースが多いです。
よって、このサービスの利用を検討する際は、使用歴の浅いソファー、ダイニングテーブルやタンスなどの大型家具や、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電がある場合に候補として考えておくとよいでしょう。
無料回収方法② リサイクルショップの出張買取
リサイクルショップの出張買取によって、粗大ゴミを無料で回収してもらう方法もあります。基本的な仕組みは量販店の買取サービスと同じですが、リサイクルショップの方が回収してくれる品目は多いです。
なお、リサイクルショップによって強いジャンルとそうでないジャンルがあります。より正確な査定を期待するなら、また1円でも高価買取を期待するなら、回収依頼をしようと思っている品目に強いリサイクルショップを選ぶようにしましょう。
無料回収方法③ 不用品回収業者に回収依頼
不用品回収業者のなかには、ある程度の数量の不用品回収依頼を安価で実現するために、定額制の料金プランや、トラック積み放題のプランを提供しています。
とくにトラック積み放題のプランを提供している業者で、粗大ゴミも一緒にOKとしていれば、粗大ゴミは実質無料で回収してもらえます。
無料回収方法④ 引っ越し業者の無料回収
引越し業者の粗大ゴミ回収は基本「有料」です。しかし、なかには買取がセットになった引っ越し業者もいて、買取してもらえたときの換金分が、粗大ゴミの回収料金を上回ることができれば、実質無料で回収してもらうことが可能です。
引っ越し業者の中で買取をおこなっているところは意外に多く、「トレファク引っ越し」「ハート引越センター」など、さまざまな業者で対応しています。
なな、引っ越し業者の買取査定は、一見すると「正確なの?」と思われることも多いですが、引っ越し業者によっては社内の買取専任のスタッフや、提携している外部の買取専門業者のスタッフが同行して、買取査定にあたってくれる場合があります。
もしも引っ越し業者の買取サービスの利用を考えているなら、どんなスタッフが買取にあたってくれるのか、問い合わせ時に聞いておくとよいでしょう。
無料回収方法⑤ 無料回収業者を利用
業者数は多くないですが、粗大ゴミを完全無料で回収してくる無料回収業者もいます。
なぜ無料回収が成り立つかというと、業者は家庭の粗大ゴミを無料回収したあとに、リサイクルショップに持ち込んで換金したり、処分場で金属類を抽出してそれを換金したりして、別の収益を上げているからです。
ただし、無料を謳う不用品回収業者にまつわるトラブルが非常に多く、国民センターや消費者センターには、「無料と聞いていたのに不当請求された」「不法投棄された」などの声が多く寄せられています。
このように一定のリスクのある方法になるので、そこまで積極的に検討する必要はないかもしれません。
無料回収方法⑥ オークションやフリマアプリで売る
厳密に言えば回収ではないですが、売れそうな粗大ゴミをオークションサイトやフリマアプリで販売し、送料を上回る売上が立てば、実質無料回収してもらったのと同じ形になります。
とはいえ不確実性が高く、いくらで売るのが最適なのか?分からないことが多いです。もしも売れそうな粗大ゴミだと思うなら、最初からリサイクルショップや専門業者に買取査定をしてもらって、買取してもらう方がおすすめです。
無料回収方法⑦ ジモティー
ジモティーは無料の広告板掲示サイトで、粗大ゴミや不用品を出品して売ることができます。
ただ、ジモティーは売買の成立や金銭の授受がユーザー間の責任でおこなうルールになっているため、トラブルが起きやすい側面があります。たとえば、よく聞かれるトラブルには「いざ譲ろう思ったら拒否された」「お金の振込がない」などが挙げられます。
よって、フリマアプリのときと同様、売れそうな粗大ゴミを出すなら、各業者の買取サービスの依頼を検討してみましょう。
粗大ゴミ無料回収サービスの選び方!時期や品目を見て決めよう
さて、無料回収のいくつかの方法を把握したところで、ここからは無料回収サービスの選び方を解説していきます。
買い替えで出た粗大ゴミなら!販売店の無料回収がおすすめ
たとえば、テレビ・冷蔵庫・洗濯機など、買い替えで出た粗大ゴミは、そのまま購入先の店舗で回収してもらうといいでしょう。
家電リサイクル法に該当する場合は、リサイクル料や運搬料が必要で、基本的には回収費用は有料とされている場合が多いですが、一定の条件をクリアして、再販が利きそうと判断された製品は、適正価格で買取してもらえます。
粗大ゴミの品目で決める!家具・家電は買取がおすすめ
買い替え以外の時期に出た粗大ゴミで、主に大型家具や家電の場合は、リサイクルショップへ買取依頼をするのがおすすめです。
また、粗大ゴミのなかにブランド品、貴金属などが含まれる場合は、ジャンル別の買取専門店へ買取依頼をすることで、よりお得に処分できる可能性が高くなります。
粗大ゴミの状態で決める!美品は買取依頼がおすすめ
もしも粗大ゴミの保存状態が良好で、使用感もあまりなく、型落ちもしてないようであれば、基本的には売れる可能性が高いので、買取してもらいましょう。
なお、美品の買取依頼をおこなうなら、前出のリサイクルショップや買取専門店がおすすめです。
粗大ゴミを出す時期で決める!直前まで使うなら引っ越し業者へ
引っ越し時期に粗大ゴミの回収依頼をおこなうなら、直前まで使うことも考慮して、そのまま引っ越し業者へ依頼するといいでしょう。
引っ越し業者の無料回収で解説したように、引っ越し業者の中には買取をおこなっている業者がいるので、そこでしっかり査定額をつけてもらうことができれば、買取をしてもらうことができます。
粗大ゴミ無料回収サービスの回収可能品目一覧
ここからは粗大ゴミ無料回収の回収可能品目一覧を解説していきます。
一般的な有料の粗大ゴミ回収では、ほとんど品目を選ばずに回収してもらえます。しかし、粗大ゴミを無料で回収してもらうためには、その粗大ゴミが「のちのち売れること」が前提になるので、多少品目は限られてきます。
無料回収可能な生活家電
無料回収してもらいやすい生活家電と条件を簡単にリストアップしました。どの製品にも共通する無料回収条件には、製造から5年以内であること、人気=市場の需要が高いこと、状態が良いことなどがあります。
品目 | 条件概要 |
エアコン |
|
テレビ | |
冷蔵冷凍庫 | |
洗濯乾燥機 | |
食器洗い乾燥機 | |
電子レンジ | |
炊飯器 | |
ガスコンロ | |
空気清浄機 | |
マッサージチェア | |
ミシン | |
パソコン | |
プリンタ | |
ゲーム機 |
無料回収可能な家具
また、無料回収してもらいやすい家具と条件も簡単にリストアップしました。こちらも共通する無料回収条件には、製造から10年以内であること、人気=市場の需要が高いこと、傷や汚れがなく状態が良いことなどが挙げられます。
品目 | 条件概要 |
ソファ |
|
テーブル | |
チェア | |
テレビ台 | |
レンジ台 | |
本棚 | |
ベッド | |
タンス | |
コタツ | |
パソコンラック |
粗大ゴミの無料回収を利用する際の注意点
粗取ゴミの無料回収は、ほとんどの場合は買取による実質的な無料回収です。買取の場合の注意点は、買取してもらえない可能性があること、思いのほか買取査定額が上がらないことが挙げられたます。
また、粗大ゴミ回収業者による無料回収には十分に注意しましょう。一見問題なさそうに見える粗大ゴミ回収業者も、蓋を開けてみると行政から許可を得ていない無許可業者の可能性があります。
万が一、無許可で悪質な業者に回収依頼をしてしまうと、トラブルに巻き込まリスクが出てきます。
トラブルの一例としては、無料とアピールしておきながら、いざ積み込み終わると、積み込み料や運搬料、処分費用などを請求してくる、追加費用の請求も相場を超えてくる、回収してもらったはずの粗大ゴミが不法投棄されたいた、などが挙げられます。
なお、以下のコラムでは、もっと具体的なトラブル事例とその対策・対処方法を解説しているので、参照してください。
まとめ:粗大ゴミの無料回収先は慎重に選択しよう
このコラムでは、粗大ゴミを無料回収してもらう6つの方法、選び方、注意点について解説しました。
- 粗大ゴミの無料回収方法は主に6つある
- 純粋な無料回収業者は少ない
- 基本的には買取による実質無料回収(買取)
- 無料回収してもらえる品目には制限と条件がある
- 粗大ゴミ回収業者の回収サービスには十分に注意する
前提として、粗大ゴミの回収は基本的には費用がかかります。そこを実質無料回収してもらうためには、粗大ゴミが「買取してもらえる状態か」、まずは確認しておきましょう。そして、買取してもらえそうなら、品目にあった粗大ゴミの買取先を選びましょう。
また、粗大ゴミ回収業者のなかでも無料回収を謳っている業者には特に気をつけましょう。無料回収どころか、金銭トラブルが多発しています。
よって、粗大ゴミをどうしても無料で出したい場合は、無料回収先を慎重に選ぶようにしてください。