不用品回収を業者に依頼する際は、必ず見積もりを取ってからとりようにしましょう。
見積もりを取ることで相場感や料金明細を把握することができ、より安心して回収依頼をすることができます。
そこでこのコラムでは、見積もりを取る際のコツや注意点、業者ごとの実際の見積もり事例など、これから不用品回収業者に依頼しようとする人にとって役立つ情報を紹介していきます。
これを読めば、不用品回収業者からスムーズに見積もりが取れるようになり、トラブルに遭遇する確率が下がり、効率よく依頼することができるようになります。
目次
見積もり取る3つのメリット!適正価格と業者が見極められる
まずは見積もりを取るメリットを解説していきます。まとめると、見積もりを取ることで、不用品を処分するにあたって必要な情報が全てわかります。これによって予算や計画が立てやすくなり、費用やサービスで不安に感じていたこともある程度解消することができます。
- 事前に費用の把握ができる
- 適正価格なのか分かる
- 業者を見極められる
それでは1つずつ詳しく解説していきます。
見積もりのメリット① 事前に費用が把握できる
見積もりを取ることで、相場感を掴むことができ、予算感と照らし合わせることができます。
また、不用品回収業者には次のような料金計算方法があり、きちんと明細を開示してくれる業者であれば、その金額の根拠まで把握することができます。
- 不用品の数量で料金を出す
- 部屋の大きさで料金を出す
- 不用品の量を1㎥で換算し料金を出す
見積もりのメリット② 適正価格か分かる
見積もりを取ると「どの項目にいくら掛かっているか」が把握できます。なお、不用品回収の料金は、細かく挙げるといくつか種類があります。
- 処分費用
- 出張費
- 搬出作業費
- 車両費用
- 査定費用
- 階段料金
- スタッフ追加料金 など
不用品回収業者の中には、全部込みの定額料金プランで見積もりをしてくれるところもあれば、一項目ずつ加算する形で見積もりをおこなってくれる業者もあります。
可能であれば見積もりを複数社から取るようにして、「定額制の金額は妥当なのか」や「どっちのほうがお得なのか」などの判断をするようにしてください。
見積もりのメリット③ 業者を見極められる
見積もりをお願いすると、業者の人と接することになります。その対応力の良さで、その後のトラブルの有無や不誠実な対応がなさそうかを判断することができます。
仮にスタッフの態度が横柄だったり、要領が悪かったりする場合は、作業依頼は慎重に判断しましょう。のちのちトラブルに発展する可能性があるからです。
一方、見積もり時の対応が良好な業者は、その後も問題なく回収作業をおこなってもらえて、気持ちよく支払いまで終えることができます。
このように見積もりをもらうだけでも、ある程度業者の良し悪しを見極め、その後の振る舞いを見想像しやすくなります。
見積もりの5つのコツ!まずは準備段階で依頼内容を明確に
見積もりの意義が分かったところで、ここからは実際に見積もりを取る際のコツを解説していきます。
見積もりのコツ① なるべく詳しく依頼内容を伝える
不用品回収の見積もりは、不用品の品目や大きさなどの内容や、階段の有無や搬出経路によって、かなり変わってきます。たとえば、電話で簡易見積もりをお願いする場合も、これらの状況をできるだけ細かく説明するようにしましょう。
これにより、正確な見積もり金額を知ることができます。また、業者側もスムーズに回収作業にあたれます。
なお、仮に品目を伝えそびれたり、後から追加で処分依頼をおこなったりしても、大半業者は問題なく可能ですが、追加料金が発生する可能性が高いです。それに、予定通りに作業が終わらないことも考えられます。
このような事態を未然に防ぐためにも、見積もり時は依頼内容を詳しく伝えましょう。
見積もりのコツ② 現地見積もりを実施してもらう
電話の簡易見積りでは最終的な見積もりを提示してもらうのはやや困難です。そこで、支払金額を確定させるためにも、現地見積もりを実施してもらいましょう。
なお、現地見積もりのメリットはほかにもあって、自分では判断できなかった物を見てもらえる、周辺環境などの認識齟齬をなくしてトラブルを防げるなども挙げられます。
とくに以下のような状況に該当する場合は、見積もり時点でイメージに違いがあると、追加料金が発生してしまう可能性があります。
- 運び出す場所からトラックまでの距離が長い
- 不用品を家の中から出すのが大変
- マンションのような床に養生が必要な場所
- 同じリサイクル家電が複数ある
現地で見積もりをしてもらえば事前に業者が把握できるので、当日になって追加料金が発生するというトラブルを回避しやすくなります。
見積もりのコツ③ 作業内容や金額の内訳を明示してもらう
見積もりのメリットで解説したように、一般的に不用品回収に関する料金は細かく分かれます。それらすべてを詳細に提示してもらえれば、項目ごとの費用感や、かかっている理由をきちんと把握し、納得したうえで依頼することできます。
ちなみに、見積もり時に金額の内訳を明示してもらえない場合は、その業者に頼むのは止めたほういいでしょう。請求の証拠を残したくないような業者は、のちに不当な高額請求や追加払いの請求をしてくる可能性が高いからです。
見積もりのコツ④ 不用品の買取が可能か確認
不用品のなかには、その物の状態によって、お金に変わる物があります。たとえば、生活家電やパソコン、ゲーム機などです。
そして、不用品回収業者のなかには、買取サービスをセットで提供している業者もあり、もしも買取してもらうことができれば、実質処分代を減らせます。
ただし、回収業者は買取専門業者ではないため、買取できる品目に限りがあります。
上記で挙げた家電製品以外の家具類、ブランド品などは、もう少ししっかり査定をしてくれる、リサイクルショップや買取専門店に依頼するといいでましょう。
見積もりのコツ⑤ 複数社から相見積もりを取る
見積もりを複数社から取ると相場感を把握することができ、また、費用交渉がしやすくなります。
とくに、費用交渉では「他社より1円でも高ければ値引き」と宣伝しているような業者に、ほかの安い見積もりを提示することができれば、それよりもさらに安い金額で引き受けてくれるケースもあります。
見積もりを取る方法・手順まとめ!数量が多い時は現地見積もり
見積もりを取る方法は問い合わせのみか、現地で確認するかの2種類があります。どちらにもメリットとデメリットがあるので、まずはそれらを把握しておきましょう。
また、問い合わせるときは「無料」かどうかを確認しましょう。中には査定費用として、見積もりが有料な業者もあるので、事前に確認しておきましょう。
見積もり方法・手順① 問い合わせ(簡易見積もり)
不用品の数量が少ないとき、もしくは複数社に簡単に見積をおこなってもらうときは、電話やメールなどの問い合わせで見積もりを出してもらえます。
ただし、あくまで問い合わせ時におこなってもらえるのは簡易的な見積もりで、正確な金額ではありません。実際の回収時に最終的な確定料金を伝えられることになるので、留意しておきましょう。
見積もり方法・手順② 数量が多い場合は現地見積もり
不用品の数量が多いとき、たとえば、処分量が1部屋、家1軒単位となるような場合は、不用品回収業者が現地見積もりに来てくれます。
大まかな流れは、電話やネットで申し込みをしたあと、現地見積もり、その後回収日程を決めて、実作業となります。
現地見積もりのメリットは正確な金額がわかることです。その場で数量やオプションの有無なども正確に確認してくるので、追加の処分などを依頼しなければ、基本的にはあとで金額が変わることはありません。
なお、数量が少ないときでも、現地見積もりは可能です。たとえば、サイズの大きい不用品を数点まとめて処分したいようなときは、上記の流れで現地見積もりを依頼すると良いでしょう。
おすすめ業者の見積もり事例を大公開!パターン別で解説
不用品回収業者によって、少量の回収を得意としていたり、反対に大量の回収を得意としていたりまちまちです。そして、その中でも金額が上下します。
そこで、ここからは少量の不用品回収の場合と、大量の不用品回収の場合にに分けて、業者の見積もり事例を紹介します。
見積もり事例① 少量の不用品回収の場合
単品もしくは複数の不用品の回収を依頼する場合、代表的な品目ごとの見積もり料金例は以下のとおりです。
品目 | 料金 |
エアコン | 1,000円~9,000円 |
テレビ | 3,000円~8,000円 |
冷蔵庫 | 4,000円~10,000円 |
洗濯機 | 3,000円~6,000円 |
電子レンジ | 5,00円~1,500円 |
こたつ | 1,000円~3,000円 |
ストーブ | 1,000円~1,500円 |
扇風機 | 500円~1,500円 |
空気清浄機 | 500円~1,500円 |
ベッド | 3,500円~7,000円 |
ソファー | 1,500円~1,0000円 |
洋服ダンス | 2,500円~4,000円 |
食器棚 | 3,000円~5,000円 |
テレビ台 | 1,000円~4,000円 |
なお、処分したい不用品やサイズにもよりますが、目安3点以上をまとめて回収依頼しようと考えているなら、定額プランの申し込みを検討した方がお得な場合が多いです。
見積もり事例② 大量の不用品がある場合
大量の不用品回収を依頼するなら、トラック積み放題型の定額プランを利用するのがおすすめです。関東、関西のおすすめ業者ごとの料金事例は以下のとおりです。
くまのて | エコピット | 七福神 | オールサポート | |
軽トラ(350kg) | 23,000円~ | 25,000円~ | 30,000円〜 | 25,000円~ |
2tトラック | 80,000円〜 | 85,000円~ | 110,000円〜 | 80,000円~ |
4tトラック | 220,000円〜 | – | 220,000円〜 | – |
見積もりを取る際の注意点!時期や追加請求に気をつけて
不用品回収業者に見積もりを取る際は、繁忙期よる割増料金や、当日に急きょ回収してほしい物を増やした場合などに追加料金が発生する場合があります。
注意点① 時期によって見積もりが変わる
不用品回収業者の繁忙期は2月〜4月の引っ越しシーズンです。この時期は一般家庭からオフィスまで各所で不用品回収依頼があって業者も多忙なので、料金が通常期よりも割増設定されていることが多いです。
また、土日祝日も平日より高めに料金設定されている傾向があります。
ホームページに掲載されている料金は、基本的に通常期で最も安いパターンのケースが多いので、実際の見積もりを取ってみたら、「想像以上に料金が高かった」ということもあります。
少しでも安く不用品回収を依頼したいなら、繁忙期や休日を避けて依頼するようにしましょう。
注意点② 追加請求の有無を事前に確認
見積もりは荷物量やその物の処分料以外にも、追加スタッフがいればその分の人件費、2階以上の場合の階段料金、搬出ルート確保・整備のための作業費などが加味されます。
とりわけ定額プランで諸作業の費用が込み込みになっている場合、どの項目がそのプランに含まれていて、例外的に費用がかかるケースは何なのか?事前に明示してもらうといいでしょう。
なお、現地見積もりに来てもらえた場合は、品も導線もしっかり確認したうえで見積もりをおこなってもらえるので、基本的には追加料金は発生しません。
とはいえ、業者によって少しずつ見積もりの方法が異なるので、念のため「このまま依頼すれば追加請求がないのか?」や「どういった場合に追加費用が発生するのか?」を事前に確認しておきましょう。
注意点③書面やメールで見積もり書を必ずもらう
見積もりを出してもらえたら、必ず書面やメールで見積書をもらって、証拠が残るようにしておきましょう。万が一見積書がなければ、業者の良いようにあとから追加請求されてしまいます。
むしろそういった不当当な請求をすること前提で、あえて見積書を発行しない業者もいるくらいなので、利用者は「きちんと見積書をもらう」ことを徹底しましょう。
まとめ:不用品回収を依頼するなら見積もりは必須
このコラムでは、不用品回収業者に見積もりをするメリットやコツ、見積もり事例について解説しました。
- 見積もりを取れば相場や業者を見極められる
- 事前に追加請求の確認ができるので、値段が変わることがない
- 処分品がお金に変わる可能性があるから買取の有無について確認する
- 複数社に見積もりを取ると競合してくれるので、金額が安くなる
- 2月〜4月の間は時期や追加料金に気を付ける
見積もりを取ると金額が正確にわかるだけではなく、未然にトラブルを防ぐこともできます。普段あまりやらないことなので、少し億劫に感じる部分もあるかもしれませんが、必ず見積もりを取り、すべてを確認した上で業者にお願いしましょう。