「ゴミ屋敷を片付ける費用はいくら?」
「相場や料金の内訳が知りたい!」
など、ゴミ屋敷を片付けるにあたって気になることも多いですよね。
もちろんゴミの量によって費用は異なりますが、おおよその相場がどのくらいか事前に知っておくと、業者を選定する際に役立ちます。
そこでこの記事では、ゴミ屋敷清掃業者の片付け費用の内訳や、料金相場、具体的な費用事例などを紹介していきます。
この記事を読めば、ゴミ屋敷の片付け費用を前もって把握することができ、スムーズに片付けの依頼ができるようになります。
目次
ゴミ屋敷の片付け費用の決まり方
まず、ゴミ屋敷の片付け費用はゴミの量や間取りによって大きく異なります。
多くのゴミ屋敷清掃業者は基本料金を設定しており、その基本料金を左右するのがゴミの量です。
様々な業者の片付け料金を見てみると、「1K 30,000円~」など間取りで記載されているケースが多いです。これは間取り毎に、溜まるゴミの量をある程度想定して、片付け費用を算出しているためです。
ゴミ屋敷清掃事業者の片付け費用の内訳は?
ゴミ屋敷の片付けの費用が決まる大きな要因は、ゴミの量によるものだと説明しましたが、実は料金設定の中でも細分化されています。
ゴミ屋敷清掃業者の片付け費用の主な内訳は以下の3つです。
- 車両費
- 人件費
- 処分費
それでは各項目について詳しく解説していきます。
車両費
まず一つ目は車両費です。車両費はゴミ屋敷からでたゴミを運搬するための車にかかるものです。費用の分かれ目は「どのくらいの大きさのトラックを何台使用するか」です。
車両の種類は基本的に「軽トラック」と「2tトラック」の2つです。まれに以下のような車両の種類分けがされているケースもあります。
- 1~1.5tの平トラック
- 2t平トラック
- 2tボックストラック
この車両の中から、ゴミの量を鑑みて、適切な台数を決定します。尚、家の場所によっては「駐車スペースがない」などの理由から駐車料金がかかる場合もあります。
人件費
次にかかるのが人件費です。人件費は「ゴミ屋敷の片付けに何人要するか」ということです。
こちらは目安の業者が多いですが、基本的に1Rなら1名、1DK以上なら2名~などとなっています。詳しい人数の内訳は次章の料金相場でお伝えしますので、そのまま読み進めてください。
また、この費用は作業一人当たりの料金で設定されていることが多く、1人当たり10,000円前後を目安と考えておきましょう。
処分費
最後は処分費です。処分費はゴミ屋敷の片付けで回収したごみをゴミ処理センターなどに運んで処分する費用です。
この項目基準は業者によって異なりますが、既定の段ボールや袋の数で、費用を決定している業者がほとんどです。
また、ゴミ屋敷清掃業者が一般廃棄物収集運搬許可証を持っていない場合は、許可証をもつ業者にゴミの処理を委託するため、料金が高くなります。
ゴミ屋敷の片付け費用の料金相場と作業時間
ゴミ屋敷の片付けの費用の内訳を知ったら、次はゴミ屋敷の片付け費用の料金相場をチェックしましょう。料金相場を以下で表にまとめました。
間取り | 物量 | 料金相場 | 作業時間 | 作業人数 |
1R・1K | 2㎥ | 30,000円~80,000円 | 1〜3時間 | 1〜2名 |
1DK | 4㎥ | 40,000円~120,000円 | 2〜4時間 | 2〜3名 |
1LDK | 6㎥ | 70,000円~200,000円 | 2〜6時間 | 2〜4名 |
2DK | 8㎥ | 90,000円~250,000円 | 2〜6時間 | 2〜5名 |
2LDK | 10㎥ | 120,000円~300,000円 | 3〜8時間 | 3〜6名 |
3DK | 12㎥ | 150,000円~400,000円 | 4〜10時間 | 3〜7名 |
3LDK | 16㎥ | 170,000円~500,000円 | 5〜12時間 | 4〜8名 |
4LDK以上 | 20㎥ | 220,000円~要見積もり | 6〜15時間 | 6〜10名 |
物量1㎥は、一人暮らし用の洗濯機×1.5(計6kg程度)が目安です。
また、料金相場は、片付け作業費・処分費・スタッフ追加費・車両費・運搬費などをあわせた概算費用です。費用にかなり開きがあるのは、実際はゴミの量や部屋の広さなどによって変わるためです。
ゴミ屋敷片付け業者の費用の具体例を解説
ここからはよりイメージ付きやすいように、ゴミ屋敷レベルと費用感の具体例をいくつか解説していきます。
片付け費用例① 5万円以内で片付けられるゴミ屋敷
- ちょっとした汚部屋レベル
- 自力でもなんとか片付けられる範囲
- 必要なもの、不要なものの選別が容易
- ゴミの量は軽トラ1台に乗り切るくらい
片付け費用例② 10万円以内で片付けられるゴミ屋敷
- 初期のゴミ屋敷
- ゴミを溜めはじめて1年前後
- 必要なもの、不要なものの選別がまだできる
- 部屋中にゴミ袋が散乱している状態
- 一部生活エリア(居間、ベッド)は簡単に清掃されている
- ゴミの量は1tのバンに乗り切るくらい
片付け費用例③ 20万円以内で片付けられるゴミ屋敷
- 中期のゴミ屋敷
- ゴミを溜めはじめて1~2年
- 自力で掃除するのは非常に困難
- 必要なもの、不要なものの選別が困難
- 部屋のゴミ袋が積み上がり、高さの半分くらい覆い被さっている状態
- ゴミの量は2tトラックに乗り切るくらい
片付け費用例④ 30万円以内で片付けられるゴミ屋敷
- 重度のゴミ屋敷
- ゴミを溜め続けて3〜4年
- 害虫、異臭も発生している
- 自力で掃除するのは不可、特殊清掃が必要
- 必要なもの、不要なものの選別は不可
- 部屋のゴミ袋が積み上がり、風呂場やベランダなどにも進出
- ゴミの量は2tトラック2台分くらい
片付け費用例⑤ 30万円以上で片付けられるゴミ屋敷
- 末期のゴミ屋敷
- ゴミを溜め続けて4年以上
- カビ、水垢、害虫が大量発生していて悪臭もひどい
- 自力で掃除するのは不可、特殊清掃が必要
- 本来はこの部屋で生活できないレベル
- 天井までゴミが積みあがっている
- どこに何があるか分からない
- 必要なもの、不要なものの選別は不可
- 足の踏み場が全くない
- ゴミの量は2tトラック2台分以上
ゴミ屋敷の片付け費用が意外に高い!なぜ?
ゴミ屋敷の片付けを依頼すると、数十万円するケースも多いです。なかには、とあるゴミ屋敷清掃業者の作業事例で、間取り1Kでゴミ屋敷歴7年以上の部屋の片付けに、60万円以上の費用がかかったケースもあります。
たしかに、一見すると「ゴミ屋敷とはいえ1K程度の片付けに60万円以上は請求しすぎではないか?」と思いますが、よくよく内容を鑑みると、むしろ比較的妥当であることが分かります。
普段一人暮らしを送っている方でも、意外と月々の片付けや清掃にかかる費用はするもので、お金に換算すると月5,000円〜6,000円程度になります。
この手間を7年以上(月換算で84か月以上)も惜しみ続け、ゴミを溜め続けたので、単純計算で42万円〜50.4万円。この惜しみ続けた費用に多少の手数料が乗って60万円なので、そこまで過剰請求しているわけではないことが分かります。
ゴミ屋敷の片付け依頼の注意点3つ!優良業者を選ぼう
ゴミ屋敷の片付けを依頼する際は、以下3つの注意点に気をつけながら、業者を選びましょう。
- 現地見積もりに応じてくれるか
- 間取りや物量ごとの明確な料金体系があるか
- 片付けに必要な資格を持っているか
それぞれ詳しく解説していきます。
現地見積もりに応じてくれるか
ゴミ屋敷の片付けをおこなうと、大量の粗大ゴミや不用品がでます。しかし、利用者側はその量を正確に伝えることができません。
そこで、ゴミ屋敷の片付け業者に現地見積もりを依頼しましょう。現地見積もりをしてもらえば、より正確な見積もりをもらうことができます。
なお、現地見積もりを嫌がる、応じてくれないなどの場合は、当日になって想定外の費用を追加請求してくる可能性があるので、最初から依頼しない方が無難です。
間取りや物量ごとの明確な料金体系があるか
たとえば、1LDK、2LDKなど間取りごとにいくら、1kgもしくは1㎥あたりいくら、何の費用を含んだ想定になっているのかというように、料金体系や費用感が明示されているかも要チェックです。
万が一、料金体系が明確ではない業者に依頼してしまった場合は、高額請求のトラブルに遭う可能性があるからです。
また、多くの業者のゴミ屋敷の片付け費用は、「◯◯円〜」と最低料金のみの記載になっている点にも注意しておきましょう。
実際はその最低料金に平米数に応じた割増料金、ゴミの質・量、対応時間帯・繁忙期の割増料などが加算され、ホームページに明示されてる料金よりは、基本的には高く傾向があるからです。
片付けに必要な資格を持っているかどうか
ゴミ屋敷の片付けに必要な業者資格は「一般廃棄物収集運搬許可」です。これは自治体が公的に認定しており、本来はこの資格をもった業者しか一般家庭からでた廃棄物の回収や処分に当たれません。
なお、そもそもこの資格がない事業者は無許可業者です。無許可業者は金銭トラブルや不法投棄トラブルなどの原因になることが多いので、極力依頼しないようにしましょう。
また、よく似ている資格として、「産業廃棄物収集運搬許可」や「古物商許可」があります。どちらも自治体が認めている営業許可ですが、あくまで一般廃棄物収集運搬許可を持っていない無許可の業者にあたるので注意しましょう。
ゴミ屋敷のおすすめ片付け業者を紹介!費用例や口コミも
この記事の最後に、業者の選び方で紹介した基準を満たしたゴミ屋敷のおすすめ片付け業者を3社紹介します。
ゴミ屋敷のおすすめ片付け業者① くまのて
くまのてはゴミ屋敷の片付けにも対応している不用品回収業者です。対応エリアは東京・神奈川・千葉・埼玉で、365日年中無休、即日対応、夜間対応もしてもらえます。
また、出張料金は一切かからず、清掃料金は見積もり後に算出してくれるため、追加料金などがなく安心です。
「忙しいから夜間にゴミ屋敷の片付けをしてもらいたい」「多くのゴミを回収してもらいたい」「自分に合った料金で頼みたい」という方におすすめです。
ゴミ屋敷のおすすめ片付け業者② エコピット
エコピットはゴミ屋敷の片付けも行っている不用品回収業者です。対応エリアは東京・神奈川・埼玉・千葉で、年中無休、即日対応もおこなっています。
また、ゴミ回収の料金は掃除作業費・車両費・出張費などが含まれたパック料金で、見積もり後の追加料金は一切なく、明朗会計で安心です。
さらには、オプションでハウスクリーニングも頼めるため、ゴミを片付けた上で、さらに部屋の隅々まで綺麗にしてもらえます。
「すぐにゴミ屋敷を片付けたい」「エアコンなど自分で掃除が大変な部分は掃除して欲しい」「料金の内訳をきちんと知りたい」という方におすすめです。
もしも、即日対応でも、ハウスクリーニングまで行ってもらうなら「エコピット」が良いでしょう。
まとめ:ゴミ屋敷の片付け費用相場を把握して業者を選ぼう
このコラムでは、ゴミ屋敷清掃業者の片付け費用の内訳と具体的な事例について解説しました。
- ゴミ屋敷の片付け費用はゴミの量によって大きく異なる
- ゴミ屋敷の片付け費用の内訳は車両費・人件費・ゴミの処分費の3つ
- ゴミ屋敷清掃業者を選ぶ際は現地見積もり・料金体系・資格の有無がポイント
ゴミ屋敷の片付け費用はゴミの量・清掃業者によって異なります。それぞれの業者を選ぶ際は見積もりを取ってから、適切な価格かどうか判断しましょう。
尚、ゴミの量は自分では正確に判断できないので、見積もりは現地で取ってもらうことが大切です。
今回紹介した事例を参考に、自分のゴミ屋敷のおおよその費用を算出したうえで、優良なゴミ屋敷を選んでみてください。